2:8の法則
実は今回でブログ10回目なんです。
その記念すべき10回目には必ずこれを書こうと思っていたくらい僕にとって生きていく上でとても大事にしている法則です。
では、話します。
ニハチの法則
もしくは働き蟻の法則
正式名称、パレートの法則
説明すると、世の中の色々な事は自然と2:8に分けられるという法則です。
決して人間が無理に分けるわけではなく、むしろ分けたくなくても勝手にそうなってしまうという法則です。
もちろん「およそ2:8」ですからね。
例えば、
世の中の全所得の8割は富裕層2割が占めている
機械の故障の8割は2割の部分に集中している
交通量の8割は2割の都市に集中している
レストランの売上の8割は2割のメニューによって生み出されている
ソフトウェア利用者の8割はそのソフトウェアの2割しか活用していない
仕事の成果の8割は2割の時間によって作られている
美容室の売上の8割は上位2割のスタッフが稼いでいる
ちょっと意味がわかりにくいと思いますが、まだまだこんなもんではありません。
僕は転職や異動を経験しているので勤務地が恵比寿→久我山→あきる野と変わってきました。
恵比寿の時にご来店されていたお客様の内、久我山まで付いてきて下さったお客様、2割です。
そこから、更に遠いあきる野に異動した時に付いてきて下さったお客様もほぼ2割でした。
美容室の売上の8割は2割の顧客によって生み出されている、という法則がありますが、つまり「ずっとあなたについていくわ!」というお客様が誰にも必ず2割はいらっしゃるんです。
さて、少し話を変えて面白いのはここからです。
なぜ、この法則は「働き蟻の法則」と呼ばれるのか?
あの、行列をなして餌を運んでる蟻の内、実際に一生懸命働いているのは2割の蟻だけだそうです。
そして、6割の蟻は働いたり働かなかったりする
そして、下の2割の蟻は全く働かないそうです。
これを、2:6:2の法則と言い、2:8の法則を更に細かくしたものです。
あるクラスの授業で教えた事がすぐ出来る生徒2割 、努力しても出来ない生徒2割、その中間6割なんです。
その6割の生徒の成績を上げる為に頑張るのが先生の仕事なんです。
別のパターンで、
ある企業で上司が「誰か新しい企画に参加したい人いるか?」と聞いた時に積極的に手を上げる人2割、なにがなんでもやりたくない人2割、周りの反応次第で決めるつもりの人6割です。
先ほど、上で書いた色々な法則、実は反対側から見た、いわゆる8:2の法則もあるんです。
例えば、美容室の売上の8割は上位2割のスタッフの売上で生み出されている、
と書きました。
これは、逆に言うと残り8割のスタッフで2割の売上を生み出している、かと言うとそうではありません。
下位2割のスタッフは全く売上に影響していないんです。
誤解しないで欲しいんですが、その2割の方は居ても意味が無いという事ではないんです。
この2割の方がいるから組織が成り立つんです。
問題は中間の6割の方をどう成長させるかなんです。
面白い現象をご紹介します。
先ほどの蟻なんですが、よく働く蟻をその集団から離したとします。
すると残りの8割からまたよく働く蟻が生まれるそうです。
逆に全く働かない蟻2割をその集団から離すとまた働かない蟻が2割出てくるそうです。
面白いと思いませんか?
これを組織に当てはめるとどれだけ優秀な人材ばかりを集めても、その企業は決して良くならないんです。
やる気の無い生徒ばかりを集めて一つのクラスを作るとやる気のある生徒が必ず2割出てくるんです。
ポイントは中間の6割をどう成長させるか、そして下位2割をきちんと在籍させる事なんです。
さて長くなりましたが、最後にこれを話して終わりにします。
組織で生きていく中で一番の悩みは人間関係では無いでしょうか?
人間10人いれば自分と合わない人が2人は必ず出てくるんです。
という事は全員から好かれようとする必要も無いんです。
だって、何があっても自分を信じて味方になってくれる人だって2割は必ずいるんですから!
たった二人?
いえいえ、二人いてくれれば何も怖いものなんてありません。
でも、少なくても二人なので、もっといるかもしれません!いや、きっともっといます!
そして、これを読んで下さっている方の最低2割が「くだらねえ」と思い、最低2割が「面白い」と思ってくださっていて、僕の文章力次第で中間の6割の方がどちらかに傾く事をじゅうぶん理解して今日は終わりにします。